北田尚輝 全日本選手権男子ビーチフラッグス優勝記念インタビュー(1)−4

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■2年秋以降、トップ選手との練習増える

――では、2年での全日本を終えてからは?

「その後も練習を続けていました。練習をすると、新しい他浜の知り合いが増えていくので、それも楽しみの1つになりました。去年の全日本で4位を取ってからは大会上位の方と練習せていただく機会も増えて様々なことを学ばさせて頂きました。今年の神奈川選手権(4月29日)は睡眠不足で身体のコンディションはあまり良くなかったのですが、その中で何とか3位という結果を残すことができました」



――この期間、前年とは平日の時間の使い方とか変わったのではないでしょうか?あと食事の面では?

「暇な時はビーチフラッグスの動画を見てました。平日は少し海や砂浜に行く回数が増え、トレーニングの時間は多くなったように思います。食事は普段はなんとなくバランスよく取れればいいかなあって思って食べてます(笑)。大会までは脂質だったり、バランスは考えています」



――この期間の練習頻度は?平日の学校での練習、土日など…。他クラブとの練習のペースは?

「平日は(前年と同じく)週2回主に陸トレで、日曜日は三浦の海練があり、月一回土曜日に杏林の海練がありました」



――特に練習する相手、練習するクラブは?

「杏林メンバーや国士舘の方が多いですね」



――他クラブや上位選手との交流で印象に残っていることは?

「(先ほどの話題にも出て来た)全日本前に20人くらいで同時にビーチフラッグスのスタートをやった練習ですね(下記写真)。世界大会に出場されてる方々とのトレーニングでは様々なトレーニングの方法を教えていただけたり、他浜の方との練習では、新しい知り合いが増えたり、トレーニングだけでなく、その浜の監視の仕方など、夏のことについても色々話せたことはとても良かったと思っています」

写真:本人提供


――先ほど(2ページ目)の集合写真でも思ったのですが、三浦のメンバーも社交的になったなあ。

「自分のイメージですが、三浦のメンバーはあまり外の浜との関わりがないように思えました。それを本当に変えたくて、自分が監視長になった去年から、姉妹浜である海の公園さんとの合同練習を行ったり、練習を江ノ島で行うなど外の空気に触れる機会を作ってきたつもりです。 競技は練習で他浜の方と交流できるとてもいい機会だと思います」



――私が現役の時('96〜99年)も色々努力もしたのですが、あまり上手く行きませんでした。最近は外交的になって来たかなと感じています。

「そうなのですか。自分がこのように、様々な新しいことをさせていただけているのは社会人の方々の大きな心があるからだと思います。時代は変わっていきますからね!」



――時期は前後しますが4月を終えて6月の種目別選手権に向かうわけですね。

「種目別選手権では上位を狙っていましたが、(先述の通り)大会中のコンディショニングをうまくできなかったために肉離れを起こしてしまいました。それからはさらに身体のコンディショニングには気を使うようになりました。今年の夏は監視で練習時間はほとんどありませんでしたが、まずは体調を崩さないように意識をして、夏後の練習に備えました。夏が終わってからとりあえず走ったりして少ない時間の中でどのように調整ができるかということを考えていて、今年のインカレでは調子があまり上がらなかったものの、なんとか3位になることができました」



――種目別での怪我を経てコンディションに気を遣うようになったとおっしゃってましたが、具体的には?それは夏のパトロール中も気を付けていたものなのでしょうか?

「はい、夏前から全日本までとても気をつけていました。風邪を引くだけで、他のガードメンバーに迷惑をかけていますし、トレーニングにも影響が出てしまいますので。種目別の足の怪我に関してはストレッチを入念にやったり、栄養を意識したり、とにかく早く治すことを最優先で過ごしていました」



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