聞き手:田畑 弦(クラブHP担当)
■競技が監視に繋がる ――ところでビーチフラッグ競技に取り組んで、何か監視活動と結びつくものは感じていますか? 「最後まで集中することと、諦めないという意識ですね。また普段の練習では怪我をしないようにストレッチをしたり、脱水にならないように予め水分を常に摂取したり、レースのイメージトレーニングをすることが事故を未然に防ぐという意味で、予め様々なことが起こることを想定して動くことの意識向上に繋がると思いました」 ――「最後まで集中すること」というのは、8時から5時までという意味ですか?? 「そうですね。あとは何か非常事態が起きてうまく対処できなくなってしまったときに、諦めずに最後まで落ち着いて、集中して行動するという心構えみたいなものですね」 ――それは大きいですね。今回の全日本決勝ラストでも、そして昨年のインカレで3位を決めたレースでも、一度目のダイブでは取れなかったものの諦めずに拾ったケースですものね 「そうですね。ビーチフラッグスは20メートル走るだけで、ボードレースなどに、比べて何がレスキューに繋がるのかと言われることがあるのですが、上で言ったレスキューの心構えみたいなものをトレーニング出来るのではないかと思っています。あとは勿論瞬発力や即時判断力ですね」 ――そうそう、ビーチフラッグスには個人的には「気付く」早さも問われている、養われる種目だなと感じていますが、君が言う事に説得力がありますよ 「これに関しては色んな人に感じてもらいたいことですね」 ――うん、ここは大事なところですね!ところで集中力に関しては、8時から5時までって連勤だったりすると集中が途切れやすくなったりするけど、何か工夫はしてますか? 「そうですね、夏は何個か意識していましたね」 ――意識していたところは? 「出来るだけ同じ監視台に乗っている監視員と話したり、自分の中では15時が最も集中力が切れやすいと思っていたので、その時間は気持ちを切り替えて集中して監視をするように心がけていました」 ――15時が集中力が切れやすい時間帯なのは? 「昼食を取ったあとということと既に7時間監視をしているにも関わらず、まだ2時間監視が残っているというとこでの意識の問題ですね」 ――なるほど、確かに昼食後というのもキツイ。監視長というのはあまり(監視タワーから)下に降りて来ないイメージもありますし。北田君も? 「そうですね。1日1回、お昼の時しか降りないのが普通ですね」 ――すごい!!当たり前なのかもしれないけど。。 「まぁそうですね(笑)」
――2年目の時よりも3年目監視長の時の方が、集中力は身に付いた自覚はありますか? 「そうですね。2年目の時も考えて動く様にはしていましたが、3年目ではより考えて行動するようになり、より冷静に周りを見る意識をしました」 ――ここは競技にもプラスに働いたりしました?? 「強く自覚しているものはありませんが、周りを見ることや集中することは繋がったんじゃないかと思います」 ――うん。そこは伸びるんだろうなあ…。 「監視が競技に繋がった部分もあると思いますが、自分の中では競技が監視に繋がった部分が多いと思います」 ――おお!!そこは2年で上位入賞してからの他クラブ選手との交流とかも作用しているのですか? 「かなり影響していると思いますね。練習を色々な人とやることで楽しみが増えたり、他浜の情報を、聞けたりしますからね」 ――へえ…。そこが羨ましいし君にとっての財産だしクラブにとっての財産だと思うけど、思い出せる範囲で言葉にすると。。例えば「今までここで限界作ってたけど、この人からこういう考え方を学んでもうひとつ上のところまで行けた」とか…。 「具体的なものは余り覚えてませんね(笑)。すでに実際の監視に取り入れてしまって、それが三浦の監視の一部になってしまっている部分もあると思うので。競技力の大切さは学びましたね」 <次ページ> 「宿舎では朝アラームで起きることが…」 |